前回の話
僕は、自分でも驚く程大量に出続ける精液を見ながら、あまりの快感に驚いていました。自分には寝取られ性癖など無いと思っていたのに、どう考えても僕は、梨乃を寝取られて興奮しているような感じです。
壁の向こうからは、梨乃の泣き声のようなあえぎ声が響き続けています。
『気持ちいいっ! 全然違うのっ、奥に当たるとダメになっちゃうのっ!』
梨乃は、そんな言葉を口にしながら、あえぎ続けています。こんなに壁の薄いアパートなので、他の部屋にも聞こえてしまっているんじゃないかと心配する程です。
「ほら、ここでしょ? 梨乃さんはここが気持ちいいんでしょ?」
アキラくんの楽しそうな声がします。あんなに年下という感じでオドオドしていた彼が、すっかりと立場が逆転しているようです。
『ダメぇ、そこは、うぅっ、気持ちよすぎて、うぅあっ、あっ、あんっ! あぁ〜っ!』
梨乃は、僕が今まで聞いたことのない声であえぎます。気持ちよすぎて怖い……そんな感情が見えるようです。
「ほらほら、もっと感じてよ! もう、僕とじゃなきゃダメになってよっ!」
アキラくんは、そんなことを言っています。快感で、梨乃の心まで奪おうとしているようです。僕は、焦燥感を感じながら、どうすればいいのか迷い続けました。
『ダメっ、そんなの、うぅっ、ダメなのに、あぁっ、気持ちいいよ、こんなの知らないっ、知らなかったのっ!』
梨乃は、そんなことを言い始めました。梨乃は、多分僕しか知らないはずです。
処女で僕とセックスをして以来、ずっと僕としか付き合っていません。浮気もしていないはずです。
今まで、比較の対象がなかったと思います。でも、こんな風に比較の対象が出来てしまった今、梨乃の気持ちに変化が起きるのではないか? そんな恐怖を感じてしまいます。
「ほらっ、イッてっ! 何回でもイカせるから!」
アキラくんは、テンションが上がってきているようです。
『イッちゃうっ! イクっ! アキラ、気持ちいいのっ! こんなの初めてっ! イクっ! イクぅっ!』
梨乃は、そう叫びながら果ててしまったようです。もう、アキラくんのことも呼び捨てになっています。
でも、
『ま、待って、もう、うぅっ、ダメ、イッてる、イッてるから、うぅっ! ダメっ! あっ、あっ、おかしくなっちゃうっ、ダメになっちゃうっ!』
と、梨乃のあえぎ声は止まりません。アキラくんは、まだ腰を振っているのだと思います。
「あぁ、出そう。出すよ。出すからねっ!」
アキラくんは、余裕のない声で叫びます。
『イ、イッてっ! 私もイクっ! 一緒にっ!』
梨乃は、感極まったような声で叫びます。そして、アキラくんはうめきながら射精を始めたようです。
『うぅっ!!』
梨乃は、大きくうめきました。でも、すぐに声が聞こえなくなります。まったく声が聞こえてきません。僕は、中出ししながらキスをしている二人をイメージしていました……。
「ご、ごめんなさい! 中に……その……」
慌てて謝るアキラくん。僕も、ハッと思いました。彼は、コンドームをしていないはずです。
『ううん。私もイッてって言っちゃったし……。多分、平気だから』
梨乃は、怒ることも取り乱すこともなく言います。
「本当にごめんなさい。つい興奮しちゃって……。何回もすみません」
『ホントだよ。そのうち命中しちゃうよ。これからのこと考えたら、ちゃんとしようね』
梨乃はそんな風に言いました。僕は、脚がガクガク震え始めていました。一体、何回こんなことをしたのだろう? いつの間に、こんな関係になっていたのだろう? しかも、中に出されたのも初めてではないようです。
梨乃が、僕を裏切っている……。それは、実際にこの耳で聞いても信じられません。
『……まだ固いままだね。続けて出来る?』
恥ずかしそうに言う梨乃。僕は、こんな声まで鮮明に聞こえることに、違和感を感じました。いくら壁が薄くて有名なアパートでも、さすがにおかしいんじゃないのか? と、思いました。そして、よく壁を観察しました。所々にペンキを塗ったような跡や、補修用の壁紙が重ね張りしてあるのがわかります。
そして、柱のすぐ横に、粘土のようなものが詰められている場所に気がつきました。そして、声はそこから聞こえてくることもわかりました。
僕は、不思議に思って粘土のようなものを指でつつきました。すると、カピカピに乾いた粘土状のものが、ポロッと取れてしまいました。小指よりも細い穴に詰められていたようです。
そして、穴からは光が漏れています。僕は、まさか……と、思いながら、穴を覗きました。すると、梨乃がキスをしている姿が見えてしまいました……。梨乃は、ベッドの上でアキラくんに正常位で抱かれています。そして、二人は舌を絡めるイヤらしいキスをしています。
穴は、ちょうどベッドの上のあたりが見える感じで開いていて、少し頭を動かすと見えなくなるような小さな穴みたいです。
僕は、他人と濃厚なキスをする梨乃を見て心臓が止まる程驚きました。そして、こんな穴が開いていることにも驚きました。ここに住んでいた住人が、覗くために開けた? でも、隣はアキラくんの部屋なので、覗く意味もない気がします。
そして、そもそも壁に穴が開いて隣が見えると言うことがあるのだろうか? 壁と壁の間に、ブロックなんかはないんだろうか? そんな疑問も感じました。
僕は、いろいろな疑問を感じながらも、夢中で覗き続けます。アキラくんは、腰を動かしながらキスを続けています。その腰の動きは、僕とはまったく違います。ゆっくりと引き抜く動きをして、今度はゆっくりと焦らすように押し込んでいきます。
そのストロークの長さが、信じられない程長いです。
そして、梨乃は引き抜かれるたび、押し込まれるたび、ギュッとアキラくんに抱きついています。脚がピンと伸びるのもわかりますし、足の指がギュッと内側に曲げらられるのも見えてしまいます。
『アキラ、イクっ、イッちゃうっ、またイッちゃうっ』
梨乃が、切羽詰まったような声で言います。
「いいよ、何回でもイって。僕の形に変えちゃうからね」
『ダ、ダメ、変えちゃダメ……戻れなくなっちゃう』
梨乃は、泣きそうな声で言います。
「もう、戻れないでしょ? この快感、忘れられるの?」
アキラくんは、そんなことを言います。まるで、調教しているような口ぶりです。
『うぅ……ダメ……ダメなの、うぅっ、イ、イクっ、イクぅ〜っ』
梨乃は、そんな会話をしながらもイッてしまうようで、泣き声のようになってきています。
「気持ちいい?」
『気持ちいいっ。良すぎておかしくなる』
梨乃は、追い詰められたような声で言います。僕は、梨乃の乱れに乱れた姿を見て、敗北感を感じていました。そして、とめなきゃと思い、梨乃にメッセージを送りました。今日は、早く帰れるから会おうと入れてみました。実際は、まだ会社に戻る必要がありますが、直帰しようと思えば出来ます。
すると、着信音が響きました。動きが止まる二人。
『こうちゃんからだ』
バツが悪そうに言う梨乃。
「な、なんだろう?」
慌てるアキラくん。一気に弱気な感じに戻りました。梨乃は、アキラくんにカバンを取ってもらいます。そして、カバンの中からスマホを取り出すと、操作を始めました。
『今日、早く帰ってくるんだって。もう、帰らなきゃ』
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