奥が好きな妻と、どうしても届かない夫ー完ー(マガブロ 転載禁止)

前回の話

 健吾は、あまりにもあっけなく射精をしてしまったことに、自分自身戸惑っている。のぞみは、松下に正常位でハメられながら健吾のことを見つめている。
 結婚指輪を入れられたコンドームで犯されながら、のぞみは強い快感を感じている。

 指輪がGスポットをこすり上げると、強い快感が走る。結婚指輪をそんな形で使っていることに、罪悪感も感じているようだ。


 そして、そんな罪悪感が快感を倍増しているようで、のぞみはとろけた顔であえぎ続けている。
「健吾、早すぎるよ。松下さんのこと、見習って欲しいな」
 のぞみはからかうように言うと、見せつけるように松下とキスをした。太い舌が、のぞみの小ぶりな舌に絡みついている。

 のぞみは、わざわざ口を少し離した状態でキスをしているようだ。健吾は、はっきりと見えてしまっている二人の舌を見つめながら、強い興奮を感じている。

 何回射精しても、興奮が収まらない……そんな状況の中、健吾はのぞみの膣から溢れている精液を見て不安を感じていた。避妊具なしで中に出されてしまった……妊娠してもおかしくない行為だ。のぞみは、松下の種で妊娠したいというようなことまで言っていた。

 健吾は、どこまで本気なのかわからないまま、のぞみの言葉に震えている。こんな事になるのなら、あの時あんなことを言わなければ良かった……そんな後悔を感じている。
 あの時、健吾はどうしてものぞみが他の男とセックスする姿を見たいと思ってしまった。自分の粗末なペニスではなく、巨根とセックスをしたらもっと乱れるのではないか? そんなことを考え、我慢できなくなって言ってしまった。

 のぞみは、幸せそうに舌を絡めている。ただのセックスフレンドとのキスではなく、恋人同士でしているような感情のこもったキスだ……。

「健吾、気持ちいいよ。健吾の指輪で、もうイキそうなの」
 のぞみは、気持ちよさそうに声を漏らす。松下は、嬉しそうに腰を動かしながら、
「良かったね。ご主人との共同作業だ」
 と、からかうように言う。健吾は、屈辱的な気持ちになっている。愛を使った結婚指輪が、松下のペニスに密着している。許せない状況だ。

「健吾、気持ちいいよ。健吾の協力で、もっと気持ちよくなれてるよ。愛してる。でも、いまは松下さんの方が好き……ゴメンね」
 のぞみは、そんなことを言いながらキスを続ける。荒い息遣いに、媚びた牝のような顔。のぞみは、本気で松下に惚れているとしか思えない顔になっている。

 健吾は、泣きそうな顔でのぞみを見つめる。でも、ただ見つめるだけでなにも出来ない。自分の妻が、他の男を好きだと言ってセックスをしているのに、ただ見つめるだけだ。

「もう、結婚指輪しなくて良いんじゃない? いつも、コンドームと一緒にケースに入れておけば?」
 酷いことを言う彼。でも、のぞみは素直に、
「うん、そうする。だから、いつでも抱きに来て。松下さんのしたい時に、いつでも抱いて」
 と答えた。健吾は、足下が揺れているような感覚だ。このまま、落とし穴に落ちていてしまいそうな不思議な感覚になっている。

 もしかしたら、元彼に会わせて抱かせた方が良かったのかもしれない。少なくても、こんな事にはならなかったのではないか? 健吾はそんなことを考えている。
 たまたま松下との身体の相性が抜群だったせいで、のぞみは完落ちしたと言っても良いくらいに松下にハマっている。健吾は、自分の選択が正しかったのか間違っていたのかを考え、堂々巡り状態だ。

「彼と一緒にいても?」
 松下が質問すると、
「うん。一緒にいても、かまわず犯して。健吾のことも犯してあげて」
 と答えた。その言葉に、健吾は前立腺の辺りがキュンキュンとうごめき始めた。間男に、犯される夫……彼は、情けない気持ちになっている。でも、同時にあの快感をまた味わいたいと渇望もしている……。

「じゃあ、排卵日を教えて。一番危ない日に、彼の前で種付けしてあげる」
 松下は、罪悪感もないような口ぶりだ。のぞみは、嬉しそうに微笑みながら、
「してください。健吾の目の前で、のぞみを孕ませてください。愛してます。松下さんのこと、健吾よりも愛してる。赤ちゃん産ませてください」
 と言った。酷い言葉だ……でも、健吾は興奮した顔でのぞみを見つめている。そして、のぞみもさらにとろけた顔になっている。

「本気で妊娠したいと思ってる?」
 松下は、そんな質問をする。のぞみは、少しの間もなくうなずいた。そして、孕ませて欲しいと口にする。健吾は、絶望感に押し潰されそうになりながらも二人の会話を聞き続けた。

「じゃあ、誘発剤渡すから。海外のヤツで日本じゃ認可されてないけど、受精確率が3倍以上になるヤツ。ちゃんと、納得の上で彼に飲ませて貰いなさい」
 松下も、突き抜けて酷いことを言う。でも、のぞみだけは嬉しそうに微笑んでいる。
「松下さん、キスして下さい。キスしながら中に出されると、ホントに幸せです」
 のぞみは、恋する女の子の顔をしている。松下は、ネチョネチョと音がしそうなねちっこいキスをしながら腰を振り続けた。

 コンドームの中に入れられた指輪……それは、ちょうどGスポットを通過する位置にある。のぞみは、メチャクチャに気持ちよさそうにあえぎながら、濡れたような瞳で健吾を見つめている。

「健吾、手伝って。健吾も乳首舐めて欲しい」
 のぞみは、とろけきった声でおねだりをする。健吾は、素直にのぞみの乳首を舐め始めた。
「うぅっ、あぁ、気持ちいい。健吾、もっとして」
 のぞみは、気持ちよさそうに声を漏らす。健吾は、ひたすら乳首を舐め続けた。松下が腰を動かしてのぞみを責めているのを視界に捉えながらも、夢中で舐め続けた。

 松下は、興奮した顔になっている。こんな風に、全てをコントロールしている感覚に、支配欲を刺激されているようだ。
「気持ちいいっ。もっとしてっ。もっとゴリゴリこすってっ」
 のぞみはどんどん高まっていく。健吾は、どうしようもない敗北感を感じながらも舐め続ける。

 すると、松下が健吾のアナルに指をねじ込み始めた。思わずうめく健吾……でも、抵抗するどころか、すでに顔が快感にとろけている。松下は、的確に健吾の前立腺を責め続け、腰も振り続けている。

 健吾は、内側から湧き上がる牝の快感に我を忘れそうになっていた。夫婦そろって、堕とされる……なかなかないシチュエーションだが、二人とも本当に幸せそうだ。

そして、のぞみは嗚咽を漏らすようなあえぎ声に変わっていき、しばらくして身体を痙攣させるように震わせた。ぐったりしてしまったのぞみ……松下は、ペニスを引き抜いた。今度無はドロドロのグチャグチャに汚れていて、本気汁がそこかしこに付着している。

 コンドームのカリ首の辺りには、結婚指輪が浮き出ている。酷い扱われ方だ。でも、健吾は指示もないのに四つん這いになってお尻を突き出していた。
 松下は、ニヤリと笑うとそのままペニスをねじ込んだ。うめき声を上げる健吾……でも、顔は快感にトロトロだ。

「指輪、前立腺に当たるだろ?」
 松下は、得意気に言う。健吾は、気持ちいいですと答えながらさらにお尻を突き出す。松下は、満足げな顔で腰を動かし続けている。
「フフ、牝顔してるね。そんなに気持ちいい? ケツマンコ、ハマっちゃった?」
 嬉しそうなのぞみ。犯されている健吾に、キスをした。松下は、最高の気持ちで腰を動かし続ける。都合の良いセフレが二人も出来た……そんな気持ちで犯し続けている。

 健吾は、狂ったようにあえぎ続けた。覚えたての前立腺の快感……あまりに強くて恐怖を感じるほどだ。そして、健吾はアナルを犯されながら射精を始めた。
 大きなペニスに押し出されるように、手も触れていないペニスから大量の精液が飛び散る。そして、射精を始めた途端に収縮し始めたアナルの快感に、松下も射精を始めた。

 松下は、ペニスを引き抜きコンドームを外した。そして、のぞみの手の平に精液ごと指輪を落としていく。精液まみれの結婚指輪を見て、健吾は泣きそうな顔になっている。それなのに、のぞみは興奮しきった顔だ。

「健吾、飲んで」
 興奮した声で言うのぞみ。健吾は、すぐに口を付けてすすり取り始めた。ズルズルと音を立てて精液を吸い取っていく。結婚指輪にまとわりついた精液まで、全力ですすり取る。
 すると、のぞみは健吾にキスをした。そして、健吾の口の中の精液を吸い取り始める。精液まみれのキス……精液は、お互いの口を行ったりきたりしている。

 精液を奪い合うようなキスをする二人を見て、松下は最高の気持ちになっていた……。

 帰宅すると、のぞみは健吾にキスをした。
「すごかったね……まさか、あんなことになるなんて思ってなかった。健吾も、松下さんのこと好きになったでしょ?」
 のぞみは、興奮が収まらないような口ぶりだ。長い一日だった。想像を超えた展開だった。健吾は、混乱した頭のままうなずいた。

「これからは、松下さんに犯して貰おうね。二人して、肉便器になろうね」
 のぞみは、すっかりとマゾ奴隷になった顔だ。まさか、初対面の男性にここまで堕とされるなんて、健吾ものぞみも思っていなかった。

 でも、健吾はうなずいた。あの快感からは、逃れられないと感じながら。そして、のぞみはもう一度激しいキスをした後、
「妊娠させられちゃうね。健吾は本当にそれで良いの?」

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