前回の話
佐江子は、両方の穴にほとんど同時に精液を注ぎ込まれてしまった。そして、とろけきった顔でグッタリしている。異常なセックスだ……。佐江子がこんなプレイにはまっていることが、とてもではないが現実とは思えない。
佐江子は、貞操観念のしっかりした女性だと思っていた。肉欲に溺れるタイプだとは思ってもいなかった。でも、彼らとの会話を聞く限り、意外に色々な経験をしていたみたいだ。
きっと、私と結婚後にも浮気をしたことがあると思う……。でも、私は自分自身の身に起きていることにも動揺している。なぜこんなに興奮してしまうのだろう? 寝取られ性癖が発露してしまった?
「佐江子さん、イキすぎだって」
正輝君が、からかうように言う。彼は、本当に美しい顔立ちをしている。女の子に見えてしまうくらいに美しい。ヒロシくんが、夢中になるのがよくわかる。
「佐江子さん、綺麗にしてよ」
ヒロシくんがペニスを引き抜いて佐江子にくわえさせた。ついさっきまでアナルに入っていたペニスを、佐江子は愛おしそうに舐めて清める。すると、正輝君がヒロシくんにペニスをくわえさせた。
ヒロシくんも、慈しむように正輝君のペニスを舐めて清めていく。とんでもない状況だ。でも、佐江子は見たこともないくらいに幸せそうな顔をしている。40手前でこんな若い恋人が二人も出来たら、それはとても嬉しいことなのかもしれない……。
そして、乱れきった乱交の時間は終わった……。私は、飛び散った精液を拭き取りながら、この先のことを考えていた。佐江子を止めるべきかどうかを。
寝室で眠る佐江子のことを考えると、不安で仕方ない。本当に、妊娠してしまうのではないか? こんな事を続けていたら、間違いなく妊娠してしまうと思う。
でも、止めようという気持ちよりも、もっと見てみたいという気持ちが上回ってしまう。寝室にそっと戻ると、佐江子はスヤスヤ眠っていた。
もしかしたら、今日も彼らと会っていたのではないか? 動画は、まだあった。全部は確認出来ていない。でも、こんな風に盗撮を続けて良いのだろうか? 頭がゴチャゴチャになってしまう。
「パパ、朝だよ」
佐江子の明るい声で目が覚めた。ニコニコと幸せそうに微笑んでいる。私もつられて微笑みながら挨拶をした。食卓につくと、息子も朝食を食べている。佐江子に似て、整った顔立ちをしているなと思う。
でも、正輝君のことを思い出してしまった。顔が整っていたばかりに、そっちの世界に行ってしまったのだろうか? 別に、男同士でも良いとは思う。でも、孫の顔を見たいと思う気持ちもある。
楽しい朝のひとときだ。幸せだと思える。でも、佐江子は不倫をしている。妊娠すら望んでいる……。この笑顔とのギャップに、やっぱり現実感が薄れていくのを感じる。
会社に行き、仕事を片付けていく。そして、あらかた片付いた時点で会社を出て個室ビデオ店に入った。やっぱり、動画を見ずにはいられない気持ちになってしまった。
知らない方が良いこともたくさんあると思う。でも、私は再生を始めた。ただ、やっぱり基本的には日常の光景ばかりだ。買い物に行ったり、パートに行ったりしているだけの動画ばかりだ。
たった1週間のデータなので、そうそう期待しているものは映らないのかもしれない。そう思っていると、佐江子が家の近くの路上で、男性と待ち合わせている場面が映った。
ごく普通の国産SUVに乗っている男性は、同じくらいの年代の優しそうな顔をした男性だ。
「久しぶり! 元気だった?」
男性は、車の中から声をかけた。佐江子は、助手席に乗り込みながら、
「元気だよ〜。裕也も元気そうだね」
佐江子は、嬉しそうな声だ。カバンは後部座席に置かれたようで、運転席と助手席の二人を撮している。裕也という男性は、凄く嬉しそうにニコニコとしているのがわかる。佐江子も、楽しそうだ。
「昼でも食べようか」
裕也が言う。私は、まったく判断がつかない。この男性は誰だろう? 昔の知り合いというのはわかるが、関係性が見えてこない。
「うん。でも、ホント変わらないね。若いままじゃん」
「いや、さすがに変わったでしょ。高校生のままな訳ないって」
「そんな事ないよ。若々しいからビックリしちゃった」
少し関係が見えてきた。
「佐江子だって、若々しいよ。て言うか、そんなに美人だったっけ?」
裕也は、調子の良いことを言う。でも、本心で言っているような雰囲気だ。
「相変わらずだね。そう言えば、結婚は?」
「まだだよ。なかなかいい子がいなくてね」
「そうなんだ。裕也モテるからとっくに結婚してるって思ってたよ」
「モテたのは昔だよ。今は太っちゃったしね」
「そう? あんまり変わってないと思うよ」
お互いに、好意というか好感を持っているのは伝わってくる。
「佐江子は? もう子供いるんだっけ?」
「うん。一人ね。もう一人欲しいかなって思ってるんだ」
「そっか、幸せそうだ」
「うん。幸せだよ」
そんな会話を続ける二人。そして、レストランに入った。
「懐かしいね。まだあったんだ、このお店」
「なんか、ドラマなんかでよく使われるみたいだよ。オシャレな感じだし」
「そうなんだ。でも、ホント懐かしい。何回も来たよね」
「うん。佐江子好きだったもんね」
二人はそんな会話をしながらオーダーをして行く。昔、付き合ってたのだろうか? 元彼? 想像していなかった展開に、かなり戸惑ってしまう。
「今日は、どうしたの? なにか、相談事でもあるの?」
食事の途中で、裕也が切り出した。
「……ちょっとね、して欲しいことがあるんだ。でも、ここじゃ言えないからあとで車の中で話すね」
「なになに? メチャ気になる。マルチや宗教じゃないよね?」
「バカ……あの時、なんで別れちゃったのかなって」
「急にどうしたの? もう、大昔の事じゃん。大学別だったし、三重と東京じゃ遠すぎたからね」
「そうだね。でも、好きだったよ。裕也のこと」
「……俺もだよ。なんか、環境変わって浮かれちゃって自然消滅しちゃったけど、佐江子のことは今でもよく思い出してたよ」
「……私も。なんか、湿っぽい話になっちゃったね」
私は、動揺しすぎて呼吸も忘れそうだ。元彼と会った……しかも、凄く良い雰囲気だ。若い正輝君とヒロシくんと会っているのとは、衝撃が違う。
そして、二人は昔話に花を咲かせながら食事を続ける。楽しそうな佐江子に、胸がドキドキするばかりだ。少しして店を出た二人……車に入ると、
「話ってなに? なんか、困りごと?」
車を走らせる前に、そんな質問をする彼。
「あのね、裕也って大きかったよね?」
「大きい? なにが?」
「その……おちんちん」
「なっ、どうした? 急に」
驚く彼。カバンが後ろ向きのせいか、シートしか映っていないので声だけだが、かなり驚いているみたいだ。
「凄く大きかったよね? 初めての時、2時間くらいかかったでしょ? アレって、大きすぎたからだったのかなって」
「そう言えばそうだった。めちゃくちゃ痛がってたもんな。でも、やめようって言っても続けるって聞かなかったよね?」
「だって、大好きだったもん。裕也のこと、凄く好きだったから」
「あ、ありがとう。でも、どうしたの? チンポの大きさが今さら気になった?」
裕也は、意味がわからないという感じだ。
「それで、あれっきりしなかったでしょ? エッチを……」
「う、うん。あんなに痛がってたら無理だなって」
「そうだよね。だから、ちゃんとしてみたいなって思ったの。心残りだったから。今だったら、痛くないと思うし」
佐江子が、そんな事を言い始めた。もう、最悪の気持ちだ。元彼と、セックスをするために会った。よくある話かもしれないが、自分の身に降りかかるとは思っていなかった。
「えっ? だって、結婚してるでしょ?」
「うん。でも、大丈夫。パパ、寝取られ好きだから」
「えっ? 寝取られ好き? なにそれ」
「私が他の男の人とエッチすると、喜ぶの」
「マジで? それって、大丈夫なの? 大事にされてないんじゃない?」
裕也は、少し怒った口調だ。私に対しての怒りだと思う。
「大丈夫だよ。凄く大事にされてるから。ただ、ちょっとだけヘンタイなだけだよ。それに、私も楽しんでるんだ」
「楽しんでる?」
「うん、恋人が二人出来たの。パパ公認の。旅先で出会った大学生二人だよ」
「マジで!? 佐江子、そんなキャラだったっけ?」
「変わったの。エッチがあんなに気持ちいいって、知らなかったし」
「マジか……。でも、それが本当なら嬉しいよ。俺も、心残りだったし」
「じゃあ、良いかな? これからホテル行こ」
「う、うん」
あっさりと成立してしまった……。
それにしても、佐江子は私公認だと言っていた。正輝君達に会っていることは、私にはナイショにしているのに……。でも、そんな風に言わないと、元彼も納得しなかったかもしれない。
車は走り出し、会話がなくなった。お互いに緊張しているのかもしれない。私もドキドキしっぱなしだ。正輝君とヒロシくんの件は、ギリギリ私の公認と言っても良いかもしれない。
私も、相談されたら間違いなく会うのを許していたはずだ。
でも、この状況はただの不倫だ……それなのに、私は射精してしまうのではないかと思うくらいにいきり立ってしまっている。
「さっきの話だけど、2人恋人がいるって、旅先で出会った人たちとそれぞれ恋人になったって事?」
「ううん。二人は友達だよ。あっ、友達というか、恋人? 二人ともバイセクシャルなの」
「バイセクシャル!? なんか、情報量が多すぎて混乱してるんだけど」
裕也は、本当に戸惑ったような口ぶりだ。無理もないと思う。
「だから、入れたり入れられたりでグチャグチャになるんだよ。裕也も参加してみる?」
佐江子は、イタズラっぽく言う。
「それはやめとく。でも、凄いね。本当に楽しんでるんだ。あの佐江子がセックスにハマるなんて、信じられないよ」
「ハマってないよ。ただ、ちょっとだけ好奇心が湧いてるだけだもん」
二人は、緊張がほぐれてきたみたいだ。そして、二人はホテルに入っていく。カメラは、わかりやすいラブホテルの駐車場やロビーを撮している。
こんな風に、佐江子とラブホテルに入ったのは何年前だろう? もう、思い出すことも出来ないくらいに昔だと思う。
「なんか、オシャレな部屋だね」
「佐江子は、よく行くんじゃない? ラブホテルは」
「へへ、そうだね。裕也は?」
「俺は久しぶりだよ。一人暮らしだから、ホテルとかは行く必要ないし」
「部屋に連れ込んでるんだ」
「まぁ、フリーだしね」
「……なんか、焼き餅焼いちゃった。どうしてだろう……」
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