前回の話
「おはよ」
絵梨佳に起こされて目が覚めた。コーヒーの良い匂いが漂っていて、朝食も準備されているみたいだ。僕は、ありがとうと言って起き上がるが、すぐに昨日のことを思い出した。大家さんに抱かれる絵梨佳……。夢だったら良いのになと思う。でも、間違いなく現実の話で、絵梨佳は抱かれただけではなくイカされてしまった。
僕以外の男性とセックスをして、あっけなく感じてしまう……裏切られた気持ちになるが、そもそも僕のせいだ。僕さえ職を失わなかったら、こんな事態にはなっていないはずだ。
「どうしたの? 元気ないね」
絵梨佳は、昨日のことなど無かったように笑顔で話しかけてくる。申し訳ない気持ちと、少しのモヤモヤ。あんなに感じるなんて、いくらなんでも酷い……そんな気持ちが拭えない。それでも僕は、昨日はゴメンと謝った。ツラい思いをさせてしまったと……。
「ツラい思いなんてしてないよ。見てたからわかってるでしょ? 気持ちよかったよ」
絵梨佳は、おどけたように言う。本気で言っているわけではないのがわかるが、100パーセント冗談という感じでもない。僕に気を遣ってくれているのだと思うが、色々と考えてしまう。
「今日は、どうするの? 面接あるんだっけ? 何もないなら、お出かけしない?」
絵梨佳は、そんな事を言い始めた。普段、僕の就活のことを聞いてくることは少ない。プレッシャーをかけないように、気を遣ってくれている。僕は、どこか行きたいところがあるの? と聞いた。今日は面接も何もないし、ハローワークに行くか迷っていた程度だ。
「井の頭公園行かない? 最近、全然行ってないでしょ? 散歩するだけでも、気が晴れるよ」
コロナ前は、よくデートで行った場所だ。取り立てて何か珍しいものがあるわけでもないが、家からも近いし落ち着ける公園だ。
こんな風に、お出かけをするのは久しぶりだ。家賃の心配をしなくて良くなったし、絵梨佳が掃除なんかのバイト代を大家さんから貰っているので、普通に生活するだけなら出来てしまう状況だ。
僕は、こんなに穏やかな気持ちになったのは久しぶりだと思った。やっぱり、お金がないと気持ちもすさむ。でも、それは絵梨佳の犠牲の上に成り立っているものなので、僕はヒモみたいなものだ。
それでも絵梨佳の笑顔を見ていると、穏やかな気持ちになっていく。
「ボート乗ろうよ。久しぶりじゃん!」
絵梨佳は、本当に楽しそうだ。どこかのテーマパークに行ったりしているわけでもなく、ただ公園をブラブラしているだけだ。それでもこんなに楽しそうにしてくれると、心の底から感謝の気持ちが湧いてくる。
絵梨佳と結婚して良かった……幸せだなと思う。ボートに乗ると、絵梨佳は子供みたいはしゃいだ。とても楽しそうだし、無邪気に笑っている。
「こんなに難しかったっけ? 全然進まないよ!」
絵梨佳は、オールを必死で漕ぎながら言う。でも、どう見ても力を入れる方向が反対だ。逆でも進まなくはないが、効率が悪すぎる。
「そっか、なんか変だなって思った!」
絵梨佳は、僕の指摘に顔を赤くする。恥ずかしそうにしている姿は、さらに可愛らしいと思う。小柄で無邪気な絵梨佳、可愛らしい顔をしているのでより幼く見える。どう見ても大学生くらいに見えるはずだ。
ボートを漕ぐたびに、絵梨佳の胸は揺れる。小柄な身体だが、胸はかなり豊かだ。Fカップの胸は、オールの動きに合わせてユサユサ揺れ続ける。それを見ているだけで、僕はもう興奮状態だ。
その後も、団子を食べたりしながら散策をした。やっぱり身体を動かすと、モヤモヤしていたものが多少は楽になる。そして、日が落ちてくると、僕は今後のことを聞いた。この先も、大家さんのところに行くたびに、僕は同席した方が良いのか? 月に2回と言っていたが、いつにするつもりなのかと聞く。
「まことは、見たい? それとも、見ない方が良いって思ってる?」
絵梨佳は、心配そうな顔だ。僕は、絵梨佳はどうなのかと聞いた。僕がいないと不安? 絵梨佳の胸の中がよくわからない。
「う~ん、迷う。どっちが良いかな? いないと不安だけど、あんなに感じちゃう姿、見られたくないかも」
絵梨佳も、迷っているようだ。そもそも、相手は大家さんなのでそこまで心配する必要もない気がする。実際、昨日の大家さんの態度は紳士的だったと思う。絵梨佳のあんな姿を見るのは、やっぱりツラい。僕は、いない方が良いと思うと答えた。
「でも、良いの? まことも興奮したでしょ? 触ってないのに、出しちゃってたでしょ?」
絵梨佳は、恥ずかしそうに言う。僕は、顔が真っ赤になったのを感じる。そんな指摘をされて、恥ずかしくて仕方ない。
「じゃあ、次は一人で行ってくるね。いつにするかは決めてないから、大家さんに決めてもらうね」
絵梨佳は、そう言って微笑んだ。でも、どこか笑顔がぎこちない気もする。申し訳ない気持ちが膨らむが、同席しなくて良いという事にホッとする気持ちが大きい。
軽く外食をして帰宅した。楽しい一日だった。あまり贅沢は出来ないが、一緒に散歩をするだけでも楽しいと思えた。帰宅して、コーヒーを飲みながら一緒にテレビを見たりして過ごした。リラックスした一日だ。でも、やっぱり会話は大家さんの話題になってしまう。
僕は、どうしても気になってしまって、そんなに気持ちいいの? と聞いてしまった。そんな事を聞くのは、明らかにダメなことだと思う。でも、どうしても気になってしまった。
「う、うん。凄かった……最初は大きすぎて無理って思ったけど、全然平気だった。太いから、気持ちいいところにこすれるの。指で強くこすられてる見たいに、ゴリゴリこすれてた……」
絵梨佳は、言いづらそうだ。僕とするよりも気持ちいいなんて、言いづらいのだろうと思う。でも、あの姿を見せられて、勝ち目なんてないと自覚はしている。
60過ぎの男性に、負けることなんてないと思っていた。ペニスが大きいという前情報はあったが、それでもたいしたことはないと思って油断していた。大家さんのペニスは、大きさだけではなく、若者みたいに元気いっぱいだった。天井を剥くほどそそり立っていたし、血管がうねるほど激しく勃起していて、最後までその状態を保っていた。
3周り近くも若い僕だが、勝ち目がないと思ってしまった。強い敗北感に、悲しい気持ちになる。でも、話はまだ続いた。
「長いから、奥の方まで届くの。あんなところまで入れられたの初めてだった……最初は変な感じだったよ。圧迫感が強くて、苦しいって思った。でも、それが何回も続いて、ノックされるみたいに奥まで突かれると、急に気持ちよくなった……頭が真っ白になって、涙が出ちゃうくらい気持ちよかった」
絵梨佳の独白は続く。そんな話は、聞きたくない……でも、話を聞いて興奮してしまう僕がいる。さすがに射精までは至らないが、射精感はどんどん強くなっている。手も触れずに射精……そんな体験も、昨日が初めてだった。そんな事は、あり得ないと思っていた。
僕は、大家さんとのセックスは、気持ちよくて楽しいものなの? と聞いた。またしたいって思ってるのかとも聞いた。
「そうだよ。気持ちいいし、楽しいって思った。知らなかったドアが開いた感じだったよ。あんなの経験したら、またしたいって思う。また、天国に連れて行ってもらいたい」
絵梨佳は、言葉を選ぶように慎重に会話を続ける。実際に、最高のセックスだったのだと思う。
僕は、ショックを受けながら、大家さんの部屋に行くのが楽しみだって思ってる? と聞いた。
「思ってる。早く行きたいって思ってる。ゴメンね……」
絵梨佳は、まったく隠そうともせずに答える。愛する妻が、他の男とのセックスを心待ちにしている……もう、逃げ出したい気持ちだ。でも、繰り返しになるが、悪いのは僕だ。不甲斐ない自分に、涙が出そうだ。
「今日は楽しかったよ。まこと、愛してる。ずっと一緒にいようね」
絵梨佳は、潤んだ瞳で言った。僕は、彼女を抱きしめてキスをした。そして、愛してると何度も何度も伝えた。絵梨佳も、嬉しそうに何度もキスをしながら、愛してると言ってくれた。
そして、しばらくは何も動きはなかった。絵梨佳は、大家さんの部屋に行くこともなく、日々空室の掃除や補修をしている。そういった作業にも、かなり慣れてきたようだ。僕は、ハローワークに行ったり、ネットで就職情報を探す日々だ。
そんなある日、帰宅すると、
「あ、お帰りなさい」
と、珍しく元気のない感じの絵梨佳が出迎えてくれた。心配で、どうしたの? と聞くと、
「うん……今日、大家さんのところに行って来たよ。ちょっと、疲れちゃった。ゴメンね、お弁当買ってきたから、食べてね」
絵梨佳は、グッタリした感じだ。でも、どこかトロンとしたような、弛緩した感じの仕草も垣間見える。僕は、一気に脚が震え始めた。そんなのは、まったく聞いていなかった。
「ゴメンね……急に予定が空いたみたいで」
絵梨佳は、まだ横たわっている。すっかりと力が抜けてしまったような態度だ。不安になった僕は、セックスしてきたの? と、身も蓋もないことを聞いてしまった。
「……うん。だって、それが仕事だから。ゴメンね、腰抜けちゃったみたいなの」
絵梨佳は、動きがかなり緩慢だ。腰が抜ける? セックスで、そんなことがあるのだろうか? でも、確かにそんな雰囲気が漂っている。僕は、ツラい思いをさせてゴメンと謝った。本当は、どんなことをしたのか聞きたい。気になって仕方ない。
絵梨佳が、僕のいないところで大家さんに抱かれてきた……想像以上にショックだ。
「ツラい思いなんてしてないよ。言ったでしょ、気持ちいいって。2回目で慣れてきて、凄かったよ。半分失神しちゃった……あんなこと、あるんだね」
絵梨佳は、モジモジと恥ずかしそうだ。僕は、嫉妬で目の前が真っ赤になるような感覚だ。そして、彼女を抱きしめてキスをした。むさぼるように夢中で舌を絡めながら、彼女の身体を抱きしめる。
この身体を、大家さんが好きに使った、そう思うだけで涙が出そうだ。でも、同時に射精しそうな感覚になっている。
「フフ、興奮してるね。やっぱり興奮しちゃうんだね」
絵梨佳は、身体に当たっている勃起したペニスを見ながら言う。確かに、僕のペニスは射精寸前の時くらいにいきり立ってカチカチになっている。僕は、そんなに気持ちよかったの? と聞いた。何度もそう言われているのに、やっぱり気になって仕方ない。
「うん。凄かったよ。今日は、後ろからしてもらったの。あんなのダメ……狂っちゃうかと思った」
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